PHV車はCO2排出量が半分以下? 欧州規制の問題点

2015年12月3日、サイバネットシステムが創立30周年イベントとして開催した「System-level Engineering Symposium 2015~開発プロセス革新への挑戦」の記念講演に、マツダ常務執行役員の人見光夫氏が登壇しました。同氏が言及した「欧州のプラグインハイブリッド車のCO2排出量規制」について取り上げたいと思います。


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欧州では、CO2排出量を低減できるとして、プラグインハイブリッド車であればCO2排出量を大幅に低減できる測定法「ECE R101」を導入しています。ECE R101では、以下のような計算式でCO2排出量を導出します。
プラグインハイブリッド車のCO2排出量
=(EV走行距離+25km×ハイブリッド走行時のCO2排出量(g/km))/(EV走行距離+25km)


ここで人見氏は、EV走行距離が51km、ハイブリッド走行時のCO2排出量が150g/kmでも、最終的なCO2排出量が同じ49g/kmになることを指摘しました。  「EV走行距離が長い=バッテリーを多く積んでいる車両がEV走行する際のエネルギー効率は、EV走行距離が短い=バッテリーをあまり積んでいない車両よりも悪いが、そのことが反映されていない」(同氏)のです。 
さらに人見氏は「欧州のプレミアムカーメーカーは環境に大変良いと言ってプラグインハイブリッド車を続々投入しているが、実際は走りのためにモーターとバッテリーを搭載している。 そして、先述した計測法が充電を促す規制になっていないので、ユーザーはほとんど充電せずに使っている。 これはフォルクスワーゲンの排気ガス不正よりもはるかに深刻な問題ではないか」と訴えました。 これは、効率の良いエンジンの開発に真摯に取り組んできた人見氏だからこその厳しい指摘だと思います。 実際に各国政府の自動車関連の環境対策法制は、マクロを対象とするためかミクロなレベルでのひずみが存在します。 
ただ講演の中で感じたのは、こういった理不尽に対して、メラメラと技術者魂を燃やして対抗してきたからこそ今の人見氏があるのだろうな、ということです。現在開発中という電気自動車を超えるエネルギー変換効率のエンジンがどのようなものになるのか、今後もSKYACTIVは注目の的です。
monoist.atmarkit.co.jp


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by ganbaremmc | 2015-12-08 21:39 | マツダ | Comments(1)

Commented by 原ちゃん at 2015-12-09 23:15 x
頑張れ三菱自動車!+頑張れマツダ!
そう思います。