清水和夫氏が日産ゴーン社長にインタビュー

2013年5月28日に放送されたTV番組「ガイアの夜明け」では
日産と三菱が共同で軽自動車を開発するシーンが放映された。
現在、番組のアーカイブは消されているが、
これを見る限り日産にも社会倫理上の責任があるのではないだろうか。
そんな中、三菱自動車に支援を発表した後の5月16日に、日産のカルロス・ゴーン社長にインタビューすることができた。同時通訳を介したインタービューだったが、刺激的な議論もできた。

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清水:いつ三菱自動車の不正を知ったのか?
ゴーン社長:私が、それとも担当者が? いずれにしても燃費の届け出値がおかしいと気づいて三菱自動車に相談し、不正が発覚した。そして発表した。
清水:三菱自動車の違反が、どの法令違反に当たるのかはまだ定かではないが、日産もデイズのユーザーにしっかりと説明する必要があるのではないだろうか?
ゴーン社長:この点についても、すでにユーザーには説明している。
清水:行き過ぎた燃費競争に関してはどう思うか?
ゴーン社長:技術的なことは分からないが法令に則って燃費性能を開発している。実燃費(RDE=リアル・ドライブ・エミッション)はまだどこのメーカーもできていない。
・・・私が聞きたかったのは、不毛な燃費競争についてのゴーン社長の見解だったが、技術や戦略に関わる問題は答えにくかったようだ。一方、三菱自動車との提携に関してはあくまでもパートナーシップでマージ(買収)ではないとゴーン社長は力説する。しかし、1999年に日産を傘下に収めたときもパートナーという言葉を使っていたし、34%の株式比率は完全に経営権を握ることになる。また、「益子会長が支援してほしいというので彼を全面的に信頼し、資金援助した」と日産の立場を説明し、今後は日産から人材を送り込み、十分に精査してから共同事業を決めていくという。このシナリオの中に、今回の不正に対する、日産側の総括が含まれていることを願う。

ここで私は話題を変え、最近の日産車の話を振った。早い話が、
海外でも国内でも日産車は競争力や魅力が不足していないかと直球をぶつけてみたのだ。
ゴーン社長は驚き、顧客満足度調査でも日産車は商品性が高いと評価されているので心外だと、怒り心頭で反論してきた。私は他のブランドと較べても劣ると反論。問題は今の日産の実力を100%活かせていないことにないか? と率直に意見した。興奮気味だったが、ゴーン社長はフィードバックなら受け入れるとドアを開けてくれた。私が指摘した魅力不足に関しては、開発とマーケティングのトップと話をさせてほしい。最近は担当役員とのコミュニケーションが途絶えていたかもしれない、というわけだ。「日産の開発者の尻を叩いてもっといいクルマを作らせないといけない」という私の想いが伝わったかどうか分からないが、ゴーン社長とのインタビューは刺激的であった。数日後に日産社内から聞こえてきた話では、「厳しいジャーナリストから拷問を受けた」とゴーン社長がつぶやいたそうだ。きっと開発担当役員は日産車の魅力を精査することになるだろう。世界一の規模になろうと、魅力がないクルマを作り続けては意味がない。私はゴーン社長が人の話を聞く耳を持っていたことに安堵した。
carview.yahoo.co.jp

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by ganbaremmc | 2016-06-03 07:27 | 日産 | Comments(3)

Commented by at 2016-06-03 10:11 x
俺この人が評論家のなかで一番好きだわ
Commented by 名無し at 2016-06-03 18:31 x
ルノー日産って、なんか突出した強みに欠けるのよね…
どっかの市場でシェア一位なわけでもなければ、何かの分野のパイオニアってわけでもない。
二番手連合みたいな?FCAも少し似てるけど、あっちのほうがもっと尖ったブランドやクルマを持ってる。
特に日産はグローバルで車種統合してて、超平凡な車種ラインナップにもなってる。一車種にかけるリソースを増やして競争力を上げようとしてるんだろうけど、似たような戦略のVWと比べパッとしないし、安かろう悪かろうみたいな。ヒュンダイあたりに肩を並べられている印象。
だから、清水さんの言ってることスゴク分かる。顧客満足度とかそういう問題じゃない。
Commented by at 2016-06-06 03:30 x
ゴーンがどういおうが、現実に日産の存在感は日本国内で薄れる一方でしょう。車種の絞込み云々以前に、国内で売れる車を作ろうという気がないとしか思えない。そういう意味では、ここ5年くらいの三菱と同じといえるし、お似合いなのかもしれないが。国内市場を重視してないというなら、正直にそういえばいいのにね。