清水和夫氏がゴーンCEOを直撃! 業界再編へと発展した裏側

益子会長とゴーンCEOの付き合いもかなり長いようです。
益子会長は2005年ころからの三菱自動車再建において、日産を再生させたゴーン流経営を参考にしたと思われます。そうしたなかで三菱グループ内のポジショニングが変わり、2010年ころから重工や銀行からの出資比率が低下しました。益子会長は新たな後ろ盾を欲していたことでしょう。
日産は日産で課題がありました。新興国市場に強みがあったはずが、ロシアや東南アジアでは必ずしも順調ではなかったようです。むしろSUVのイメージを持つ三菱自動車の方が新興国に強みを発揮していました。三菱自動車はノルウェーやオランダにも展開していましたから、それらもルノー日産には魅力的に映ったことでしょう。何より、ゴーンCEOには、「トヨタ、GM、フォルクスワーゲンという自動車業界の三大勢力を打ち崩す」という野望があります。そのための新たなパートナーを必要としていました。

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両社はそれぞれの思惑を胸に付き合ってきたわけですが、燃費不正の発覚がトリガーになり、日産が三菱自動車への2300億円の出資を決断します。その原資を得るために系列の部品メーカーのカルソニックカンセイを1000億円で売却。この決断にもゴーンCEOの戦略が見えてくるようです。これまでの商慣行に固執するよりも、布陣を補強して世界に打って出たいのだと。
そんなゴーンCEOは日本の自動車業界の救世主を自認しているようです。確かに、1999年に日産が経営危機に陥ったときに招聘されて来日し、今度は益子会長の求めに応えて出資するわけですから、二度も日本の自動車メーカーを救うことは間違いありません。日本の自動車業界の第2位と第4位にはフランス資本が入るわけです。

 しかし、ゴーンCEOが経営難の企業の救世主だとしても、自動車業界はそれで本当に良くなるでしょうか。最近の日産のクルマは商品力が弱くなっている気がしてなりません。日産はもっとワクワクするクルマを開発できるはずです。三菱自動車がこれからどうなっていくのか、注意深く見ていく必要があります。

 参考になりそうなのは英国ブランドです。MG、ジャガー、ベントレー、ロールスロイス、ミニ、アストン・マーティンなど、英国には多数の自動車メーカーがありましたが、今現在、英国資本で成立しているものはありません。MGは中国の上海汽車、ジャガーはインドのタタ、ベントレーはフォルクスワーゲン、ロールスとミニはBMW、アストンはフォードの傘下です。しかし、どのブランドも「イギリス車」として認知されています。出身国と出資国が違っても、アイデンティティは守られるのです。

 英国ブランドの場合、出資者は英国の歴史や伝統を含めてお金を出していますから、もともとのブランドを尊重し、彼らのアイデンティティを曲げさせていません。また、ブランド側も「これがうちのクルマだ」と主張できるものを持っており、出資国が変わってもそのアイデンティティーを大切にしています。

 三菱自動車がこれからどうなるのか。長年かけて築いたアイデンティティーがこれからも保たれ、再びスリーダイヤモンドが輝くことを期待したいと思います。
nikkeibp.co.jp


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by ganbaremmc | 2016-06-16 04:21 | 日産 | Comments(2)

Commented by 名無し at 2016-06-16 19:10 x
関係ないけど、ちょっと前に掲載されてたミナト自動車のブログの記事が消えてる。アテンザ・ディーゼルのカーボン蓄積のヤツ。マツダから圧力掛かりましたか??
Commented by 原ちゃん at 2016-06-18 02:53 x
↑上記の名無しさんの通り私もそう思いましたが…