三菱自 「我が社の燃費計測は違法です」その新入社員は既に退社

軽自動車の燃費データを改竄していた三菱自動車。
外部弁護士からなる特別調査委員会(委員長・渡辺恵一弁護士)が2日にまとめた報告書では、新入社員や社内アンケートが違法行為を指摘していたにもかかわらず、真剣に取り上げられなかった事実が暴かれた。進言が聞き入れられなかった新入社員はその後、会社を去ったという。純真な新入社員の真摯な思いを踏みにじった三菱自動車に再生の道はあるのか-。

2014-Nissan-Pathfinder

提言した社員は退社。幹部らは「記憶にない」
「正規の試験法は高速惰行法でなく、惰行法」。 平成17年2月に開かれた新人提言書発表会で、ある新入社員は三菱自動車の燃費データの測定方法が法令と異なることを指摘した。 不正の舞台となった性能実験部の新人研修の課題だったが、性能実験部の幹部ら20人は事実上黙殺した。 その後、改善策がとられなかったばかりか、特別調査委のヒアリングに対し、幹部らは「記憶にない」と口をそろえている。 「その新入社員はすでに退社しました。 発表が受け入れられなかったのが理由かどうかは分かりませんが…」。 三菱自動車関係者は残念そうに話す。こうして、希望に燃えた新人が指摘した“不都合な真実”は、後に三菱自動車のパートナーとなった日産自動車に指摘されるまで10年間もの間、封印された。

実は、この新入社員に“知恵”を授けた先輩社員がいたことも報告書で明らかになっている。
新入社員の3年前に入社し、性能実験部の認証試験グループに所属していた社員で、新入社員のメンター(指導員)を務めた。  報告書によると、このメンター社員自身が、燃費データをめぐる不正を会社に指摘した過去を持っていた。  自動車メーカーが自動車を量産販売するには、国の型式指定を受ける必要があるが、その燃費試験に必要なデータである「走行抵抗値」を国側に提出しなければならない。走行抵抗値の測定では、時速10キロ減速するごとにかかった時間を計測する「惰行法」を用いることが法律で定められているが、三菱自動車は一定時間走らせて落ちた速度を測定する独自の方法を採用。 「高速惰行法」と呼び、不正プログラムやそのマニュアルまで存在していた。  認証試験グルーブに配属されたメンター社員は、この不正行為の引き継ぎを受けた。 実際に改竄した資料を国側に提出したこともある。 コンプライアンス上の問題があると上司に進言したが、「すぐには対応できない」と取り合ってもらえなかった。 当時すでに「惰行法による走行抵抗の測定は煩雑」といった認識が根づいてしまっていたのだ。  そこでメンター社員は、性能実験部の幹部がそろう新人提言書発表会で再考を促そうと、新入社員に“希望”を託したのだった。 しかし、結果は同じだった。  「結局、法令通りにやっていたら、時間的にも経費的にも、うちの会社では車は開発できないということなんです」。 三菱自動車の現役社員は自嘲気味に話した。  
なお、新入社員のメンターを務めた先輩社員はいま、三菱自動車の開発部門で働いているという。

この新人研修が実施された17年といえば、リコール(回収・無償修理)隠しに端を発する横浜市母子3人死傷事故で三菱自動車が神奈川県警に摘発された直後。再発防止と法令順守を誓ったばかりだっただけに、問題の根深さがうかがわれる。  その後、23年の社内アンケートでも開発現場の問題として「評価試験の経過、結果の虚偽報告」などが指摘されたが、当事者である担当部長が調査し「問題なし」として対応しなかった。アンケート結果は経営陣に報告されたにもかかわらず、問題は見過ごされていた。  報告書終盤の第8章は、再発防止策の検討経緯が記載されているが、特別調査委で検討した再発防止策は、三菱自動車がこれまで策定し取り組んでいた再発防止策と似たようなものになったという。コンプライアンス研修や監査体制の強化などはそれまでに幾度となく実施されていたのだ。  報告書は「再発防止策がそのままでは機能しないであろうことは、度重なる不祥事を経たにもかかわらず、本件(燃費データ不正)問題が発覚しないまま継続されてきたという動かしがたい事実からも、容易に想像できる」と三菱自動車を突き放している。  結局、特別調査委は具体的な再発防止策ではなく、その骨格となる指針を示すにとどめた。不祥事を起こした企業の外部委員会としては異例のことだが、三菱自動車の全社員が「必要な再発防止策を自ら考え、それをどうすれば浸透させていくことができるかを、自ら模索してして実行していくこと」(報告書より)が重要との考えからだ。  その指針とは、(1)開発プロセスの見直し(2)屋上屋を重ねる制度、組織、取組の見直し(3)組織の閉鎖性やブラックボックス化を解消するための人事制度(4)法規の趣旨を理解すること(5)不正の発見と是正に向けた幅広い取り組み-の5つ。もはや会社を一から作り直すに等しい内容なだけに、資本業務提携する日産自動車と歩む再生への道程は平坦なものではないだろう。
iza.ne.jp

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by ganbaremmc | 2016-08-20 15:42 | 三菱自動車 | Comments(9)

Commented by 名無し at 2016-08-20 17:37 x
これが事実なら三菱自動車は存続させてはならない。
Commented by mc at 2016-08-20 18:33 x
三菱さん、今度はどんな不正が発覚するのか、来年も楽しみだ。もう社内はゾンビ状態。
Commented by スバル軽乗り at 2016-08-20 20:43 x
でも、国家が私企業を潰す法律は日本には無いのよ。中国では政府が企業を強制清算しまくっているけど。
Commented by ワールド at 2016-08-20 22:36 x
結局反省していないんだって。
しかも上層部がこんなんだから下の人間は救われない。
部下の報告がわかりずらい、なんて学生レベルの話を聞くと
また不祥事の火種になること必定だ。

三菱社員は全員他メーカーに行った方がいいと本気で思う。
Commented by フォルティス at 2016-08-21 00:57 x
ついにフォルティスの燃費不正に対するご報告って封筒がきた。(^.^)申請めんどい?けど。正直なところ車に不安なく 満足なところに?燃費不正?寝耳に水のお小遣いって感じです。正直申しわけないけど……(//∇//)嬉
Commented by ganbaremmc at 2016-08-21 02:13
> フォルティスさん
僕10万です
こんなにもらえて
裁判でさらに補償してもらおうなんて思いませんよ
Commented by smart-intelligence at 2016-08-21 07:43 x
こんな上層部では、また同じことしますね。
Commented by フォルティス at 2016-08-21 22:37 x
 都心?名古屋郊外ちょい乗りで8 西三河?郊外?などで11から13 高速絡めて1計16.1 カタログ値15.8 10.15=17 (^.^)!
Commented by フォルティス at 2016-08-21 22:41 x
主……最近"当プログで禁止されてるキーワード"でなかなか投稿できないんだけど  上↑変でしょ(--;)適当に半分以上消した。 いや主の実燃費はどれくらいかな思って書いたんだけど