トヨタ 新型C-HRの納期は来年4月以降

トヨタ自動車の新型コンパクトクロスオーバーSUV「C-HR」が、今年末の正式発売を前に早くもヒットの予兆を見せている。11月上旬からWeb上で先行商談受付が始まる予定だが、すでにトヨタ系の取り扱い販売店で進められている仮予約の状況を踏まえると、「10月上旬段階での納期は2017年4月以降になっている」(事情通)というのだ。

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仮予約とは取り扱い販売店が、得意客を中心に新型車をいち早く購入したいと希望するユーザーに対し、納車順位を確定するために行っている手続き。C-HRの場合は9月上旬ごろから順次実施されている。メーカー側への正式な発注の開始や納車までの流れなどが販売店側に知らされるのは、Web上で先行商談受付が開始される前後になるとみられる。ただ、このタイミングになると、納車は2017年初夏ごろになる可能性もある。  C-HRの発売に先駆けてトヨタは9月28日に国内仕様の概要を初公開した。価格は未公表ながら、内外装のデザインやメカニズム、ボディカラー、パワートレーン、性能・諸元の一部などが明らかにされた。
ボディカラーは8色を取りそろえ、ボディサイズは全長4360×全幅1795×全高1550mm。現時点では、排気量1800ccのガソリンエンジンとモーターを併用するハイブリッド車(HV)の「G」「S」、同1200ccのターボエンジンを搭載する「G-T TURBO」「S-T TURBO」という計4グレードで2タイプのパワートレーンを擁することがわかっている。HVは前輪駆動(FF)、ターボは4WDとなるようだ。  シャシーは新型プリウスから始まった、トヨタのクルマづくりの構造改革「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」のCプラットフォームを採用。「プリウスベースのSUV」と報道されているのは大きな間違いで、プリウスでも使用しているTNGAをC-HRでも採用している、ということだ。  10月上旬時点で事情通に聞いたところでは、「C-HRに仮予約を入れているユーザーは若い人も、年配の人もいてバラエティに富んでいる」という。Web上で先行予約受付を行う背景には、より広範に興味を持ったユーザーを取りこみたいというトヨタの目論見があるように思える。  C-HRはコンパクトクロスオーバーSUVにカテゴライズされるのだが、さらに詳細に区分けすると、“SUVクーペ”に属するモデルといえる。これは2008年にリリースされたBMW 「X6」がそのパイオニア的モデルとされている。ボディを真横から見て、下半分は大径タイヤを採用するなど、SUV独特の腰高なスタイルながら、上半分は流麗なクーペスタイルを採用しているモデルだ。その後X6の弟分の「X4」、BMWミニ「ペースマン」、メルセデスベンツ「GLEクーペ」「GLCクーペ」などがラインナップされている。
C-HRの発売に先立ちメーカーから販売現場へはSUVだけでなく、クーペ目線での販促も進めていくような話がされているようだ。  9月上旬の仮予約開始前後には、トヨタで絶版になっている2ドアクーペである「セリカ」や「スープラ」など、目ぼしい代替え車種がなく歴代のクーペモデルを長期保有しているユーザーなどへも積極的に販促アプローチするようにとの指示を本部が出しているディーラーもあったと聞く。

さらに事情通によると「海外ショーなどでC-HRの実車が出品されるようになると、“コンパクトというにはボディサイズが大きく見える”と販売現場では心配する声も出たそうです。全長はともかく写真で見ても幅が広いのは明らかでした。実際は全幅が1800㎜以内に収まりました。前方視界がよく、全幅1800㎜を感じさせないほどボディの見切りは良いようです。ただ、スタイリングやリアサイドウインドウが小さかったりもするので後方視界はかなり犠牲になっているようです」。  しかもラゲッジルーム容量は少なく、ゴルフバッグが1セットしか入らない。「SUVというよりは、クーペを売るようなイメージを持って販促に臨むように本部からは言われています。メーカーは相当走行性能にも自信があるような話もしているようです」とは某トヨタ系ディーラーのセールスマン。  日本国内でメーカーが想定しているライバルはマツダ「CX-3」とホンダ「ヴェゼル」、そしてスバル「XV」となる。この3車でクーペSUVのイメージを持つヴェゼルは2016年1月から9月までの平均月販台数が約6500台となる大ヒットモデルなので、C-HRの最大のライバルはヴェゼルといえよう。ヴェゼルは海外では「HR-V」という車名で販売されており、中国と北米の主要市場では大ヒットを飛ばしている。ちなみにスバルXVも、例えば北米市場で月に8000台前後を販売する大ヒット車となっている。  販売現場でもかなりの期待が持たれているC-HR。やはり気になるのはその価格設定となるだろう。前出のセールスマンによると、「ハイブリッド仕様で支払い総額350万円ぐらいなら十分イケる」と話してくれた。もうひとつの懸念材料はキャラクターが特化しているところ。ラゲッジルーム容量や居住性能を犠牲にして、スタイリングや走行性能の高さを極めたキャラクターになっているので、“マルチユース(なんにでも使える)”を好む日本の消費者にどこまで受け入れられるかということだ。  海外マーケットではRAV4が存在するので、「C-HRはちょっと使い勝手が……」という話が出れば、RAV4を勧めればいいが、日本国内ではRAV4はラインナップされていないので、マツダ「CX-5」などその時点で他メーカーへ流れてしまうこともあるかもしれない。  SUVが一過性のブームを終えて、販売の中核車種となっている世界の主要市場では、コンパクトSUVクラスではここまでクーペSUVに特化したモデルもいないので、ヒットはほぼ確実といえる。ただし“ガラパゴス市場”である日本では、現在そこまでSUVのニーズは期待できない。ただ日本では若年層よりセミリタイアやリタイア層のほうが趣味性の高いクルマには積極的な興味を示しているので、C-HRがどこまで消費者マインドを刺激して、需要を取り込んでいけるのかは、今後注目すべきところといえるだろう。
東洋経済


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by ganbaremmc | 2016-10-12 21:40 | トヨタ | Comments(1)

Commented by かずろう at 2016-10-13 01:21 x
みんな、試乗もしないでよく買えるな。金持ちだね。