ホンダ三部執行役員が語る、エンジン、PHV、EV、FCVの今後

2030年にハイブリッド車(HV)や燃料電池車(FCV)などの電動車を世界販売の3分の2にするという方針を打ち出したホンダ。1999年の「インサイト」から培ってきたハイブリッド技術や3月にリース販売を始めた新型FCVのノウハウを生かしてパワートレーンの電動化を進める。

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― 2月に電動化の方針を打ち出した
「 時代感が変わるだろうということで、30年にHV以上の電動車を3分の2、そのうちゼロエミッション車(ZEV)が15%位だろうと発表した。先日のパリモーターショーも電動化一色だったように、時代は間違いなく電動化の方向に流れていく 」
「 ホンダとしては水素エネルギーも含めて取り組んでいる。電気自動車(EV)もハイブリッドの延長線の技術としてノウハウが十分にある。パワートレーン全体としては、水素を含めた電動化に移行させていく。技術が変わることにより、生産やサプライヤーも変化し、研究開発だけでなく、トータルで切り替えていくことになる 」

― EVに対するスタンスは
「 普及の順番としては後ろの方ではないか。ガソリン車やディーゼル車からの置き換えの順番としては、まずハイブリッド化され、プラグイン化されていく。ただ、EVは限定した使い方の範囲で有効であり、ポテンシャルはある。部品点数が少なく設計自由度が上がる利点もある。リチウムイオン電池は少しずつ進化しており、今後5年でも航続距離は伸びる 」

― プラグインハイブリッド車(PHV)のEV走行距離をどれくらいに設定するか
「 実用上、通勤距離をカバーできるくらいのバッテリーを搭載すれば良いと考えている。必要以上に積むとEVに近くなり、PHVの意味がなくなってしまう。PHVは今まで世の中にある車の中で構造が一番複雑で、部品点数が多い。荷室を犠牲にすると商品価値が下がる 」

― モーターはどう進化させていくか
「 当社はモーターを内製しているが、それは他に良いものがないからだ。ホンダのモーターは総合性能と制御では世界トップレベルだと思っている。ただ、他社も取り組んでおり、徐々に差が縮まる。モーター1個の性能も大切だが、これからは複数のモーターを使い、システムとしてどう使っていくかが必要になる。そうすれば電動化してもホンダらしさを出していける 」

― エンジンの進化は
「 南半球の地域ではエンジンが当面は主力だ。ただ、そうした地域の国でも環境規制では先進国に追い付こうとしており、ローテクでは対応できない。コンベンショナル(従来型)の車で規制の強化にどう対応していくか難しいところだ。一方、先進国では20年以降、エンジンだけでは規制に対応できなくなる。PHVのエンジンはたまにしかかからない。そうしたものにどれくらいのお金をかけていくか。効率が良く、静かで存在を感じさせないという視点もエンジンに必要になってくる 」

― 運転支援システム「ホンダセンシング」の展開は
「 完全自動運転よりは、事故を防止することを目的にしたホンダセンシングのようなものを早期に拡大していく。それに伴い、栃木研究所では開発リソースを再配分している。新規採用も行うが、技術の変化とともに、研究所の中身も変わっていく。車の中身が変わるので、生産もサプライヤーも技術も並行して変化していく 」
日刊自動車新聞


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by ganbaremmc | 2016-11-15 19:20 | ホンダ | Comments(0)