三菱自水島 生産現場に活気、地元も期待

三菱自動車水島製作所(倉敷市水島海岸通)は28日、軽自動車の生産ラインを約7カ月ぶりに昼夜2交代に戻した。4月20日に発覚した燃費不正問題で生産停止を余儀なくされ、再開した7月以降も昼のみの操業だったが、軽自動車のマイナーチェンジを来月に控え夜勤を再開、不正発覚前の態勢に戻った。  午後8時20分ごろ、昼の生産を終え、いったん止まっていた車体組み立てラインが再び動き始めた。夜勤担当の従業員がライン沿いに立ち、次々と流れてくる「eKワゴン」や日産自動車向けの「デイズ」に配線や内装部品を装着。エンジンの取り付け工程では、つるされた車体にエンジン本体をボルトで固定した。  水島製作所の7月以降の軽の生産台数は月5千~1万1千台程度と2015年度の月平均(約1万5千台)を下回っている。須江隆行所長は「夜間操業の再開は一つの節目。厳しい環境は続くが、気を引き締め、質の高い車造りに努めていく」と話している。

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水島製作所は来月、軽の一部車種をマイナーチェンジする予定で、生産現場に活気が戻りつつある。地元部品メーカーも稼働率アップに期待が膨らんでいる。  水島製作所は乗用車と軽自動車の組み立てラインが1本ずつある。このうち軽ラインは燃費不正が発覚した4月20日から7月3日まで生産停止となり、約1300人の担当従業員が自宅待機となった。生産再開後も労働時間の短縮によるワークシェアリングや、福岡県にある日産自動車の子会社に約160人を応援派遣するなど雇用維持を図ってきた。  この日、7カ月ぶりに夜勤に入った組み立てライン担当の20代男性は「やっと夜間操業が再開し、ほっとしている。気を引き締めて車造りに打ち込みたい」。同工程の40代男性は「再開はうれしいが、いつまで続くか不安は残る」と漏らした。  水島製作所は「eKワゴン」「eKスペース」、資本業務提携先の日産自動車に供給する「デイズ」「デイズルークス」の軽4車種を生産する。このうちeKスペースとデイズルークスは来月にも部分改良し、車体フロント部のデザイン変更などを予定している。残る2車種も順次、部分改良する。  水島製作所の軽4車種の生産台数は7月が4972台、8月5740台、9月1万1350台、10月1万181台と増加傾向にあり、11月は約1万台、12月は2万台を予定している。三菱自の地元協力企業12社でつくる協同組合ウイングバレイ(総社市)の昼田真三理事長は「最悪の想定よりも早いピッチで2交代制が再開され、ありがたい」と話す。  ただ、三菱自は度重なる不祥事でブランドイメージが失墜。4~10月のeKワゴンとeKスペースの国内販売台数は前年同期比39・0%減の1万2970台。日産向けのデイズとデイズルークスも47・7%減の3万7680台と苦戦している。  水島製作所は18年度に日産と共同開発する軽自動車、2019年度に小型スポーツタイプ多目的車・RVRの次期モデルの投入を計画しているが、17年度は新型車の予定がなく、稼働率維持へ正念場を迎える。
山陽新聞


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by ganbaremmc | 2016-11-29 06:07 | 三菱自動車 | Comments(0)