ヤマハ 自動車の排熱で発電システムを開発。燃費改善

ヤマハはドイツの政府機関と連携し、
2020年の実用化をめどに自動車の燃費改善につながる車載用排熱発電システムを開発する。

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航空宇宙分野など先端技術の研究開発を担うドイツ航空宇宙センター(DLR)と連携協定を結んだ。従来、熱損失となっていたエンジンなどの排熱を電気に変換し、エネルギー効率を高める。共同開発では3―5%の燃費改善を目標とする。ヤマハが熱を電気に変える熱電素子を提供し、DLRが排熱発電システムとして開発を進める。自動車エンジンのエネルギー効率は約30%で、残りは熱損失になるとされる。同システムは従来、ムダになっていた排熱を電気として有効活用することで、ガソリン車やディーゼル車、ハイブリッド車(HV)などの燃費を改善する。ヤマハは光通信用熱電素子で培った高効率な素子技術を車載向けに応用するため、素子の大型化や耐熱性、耐久性の向上に取り組んできた。DLRとの連携で研究開発を加速させ、早期実用化を目指す。連携の背景には、世界的に厳しくなる環境規制がある。特に欧州で21年施行予定の新燃費規制は世界で最も厳しいとされ、世界の自動車メーカーが対応に追われている。共同開発する排熱発電システムは、エンジン搭載車に幅広く展開でき、燃費の底上げにつながると期待される。ヤマハの車載製品は楽器製造技術を生かした木製などの内装品が主力。操作音や警告音などの電子部品も供給している。19年3月期を最終年度とする新中期経営計画で、素子開発などを含む部品・装置事業を「楽器や音響機器事業に次ぐ第3の経営の柱に育成する」(中田卓也社長)方針を打ち出した。中でも巨大市場の車載部品を重要分野と位置付け、開発を加速している。
日刊工業新聞
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by ganbaremmc | 2017-03-01 08:12 | ヤマハ発動機 | Comments(2)

Commented by トライボシステム展望 at 2017-03-06 10:54 x
 現在の機械構造材料の最大のネックは摺動面。
いくら機械的特性(材料強度・硬さ)が高くても、材料というものは摩擦に弱い。
そのため潤滑油が存在する。しかしながら、それでも弱いので
コーティングをする。
しかし、日立金属が開発した自己潤滑性特殊鋼SLD-MAGICは
コーティングレスで摩擦に強いことが特徴。そのメカニズムは
潤滑油と鉄鋼材料が相互作用を起こし、グラファイト層間化合物
という高性能な潤滑物質を作るためであることが、日立金属技報
2017で公表された。
 これにより機械設計は小型化され、摩擦損失と軽量化の同時
解決が見込まれ、自動車の燃費向上に大いに寄与することが期待
されている。
Commented by マルテンサイト低フリクション at 2017-07-06 22:59 x
島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑の原理をついに解明。名称は炭素結晶の競合モデル/CCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象にかかわる広い説明が可能で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後48Vハイブリッドエンジンのコンパクト化の開発指針となってゆくことも期待されている。