日産、19年にも三菱製ミニバン投入

三菱自動車は25日、インドネシアで新工場の開所式典を開いた。 生産するミニバン型の多目的車(MPV)を2019年をメドに日産に供給し、日産ブランドでも販売する。 日産や仏ルノーの車を三菱自が東南アジア各国に投入することも検討する。 日産は三菱連合との連携を深めることで、苦戦する東南アジア事業をてこ入れする。 

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首都ジャカルタ近郊の西ジャワ州ブカシ県に設けた新工場で同日、出荷を本格的に始めた。 新工場は三菱自と三菱商事、現地企業の合弁会社が運営。 生産能力は年16万台で投資額は650億円。 当面は多目的スポーツ車(SUV)「パジェロスポーツ」を年3万台生産する。 今秋にも投入するMPVを年8万台、ほかの車種を含めて年14万台生産する計画。 記者会見で三菱自の益子修社長は 「 残りの能力で日産に供給するチャンスがある 」 と強調。 日産会長を兼務するカルロス・ゴーン会長も 「 日産が三菱車を生産するなど、工場の相互活用を進める 」 と述べた。 
日産の東南アジア事業は苦戦が続く。 日産の16年4~12月期の世界販売は399万台。 このうちアジア(オセアニア含む)は6%にとどまる。 インドネシアでのシェア4.2%は三菱自(6.6%)を下回る。 新興国向けに立ち上げた「ダットサン」も伸び悩む。 インドネシアの新車市場では家族向けのMPVが7割、低価格の小型環境対応車(LCGC)が3割弱を占める。 日産は魅力的なMPVを取り扱っていない。 三菱自との連携で車種を強化する。 
日産は4月、インドネシア現地法人の社長に三菱自でアフターセールス部門を担当していた小糸栄偉知氏を迎えた。 小糸氏は三菱商事の自動車部門の出身で、インドネシア駐在時に三菱自のパジェロスポーツの販売を成功させた実績もある。 ダットサンを含む販売戦略や三菱自との完成車の共同配送も担当する。 日産・仏ルノーの16年の世界販売台数は、三菱自を加えて996万台。 独フォルクスワーゲン(1031万台)やトヨタ自動車(1017万台)に迫る。 16年度は世界シェア8%、売上高営業利益率8%を目指す中期経営計画「日産パワー88」の最終年度だが、達成は難しくなっている。 ゴーン会長は 「 提携は三菱自の成長を速めるため 」 とするが、東南アジア事業は日産の成長にとっても重要な役割を担う。
日本経済新聞

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by ganbaremmc | 2017-04-26 07:12 | 日産 | Comments(0)