「燃費目標、困難と認識」三菱自の開発担当管理職
三菱自動車の燃費データ改ざん問題で、
軽自動車の開発を担当した同社性能実験部の複数の管理職が、
5回にわたり引き上げられた燃費目標について
「達成は困難と事前に認識していた」と内部調査に証言していることが
14日、同社などへの取材で分かった。
実際の走行試験でも思うようなデータが取れなかったため、国土交通省は、開発を委託されていた子会社の開発担当者らが上層部の発言を「必達目標」と感じてプレッシャーとなり、データを改ざんしたとみている。 国交省は13日に三菱自本社を立ち入り検査し、担当者から聞き取りをした。18日に3度目の報告をするよう求めており、内容を精査し、実態解明を進める。 三菱自は、軽自動車「eKワゴン」と「デイズ」を開発する際、当初の燃費目標を1リットル当たり26.4キロと設定した。しかし上層部が他社を上回るよう主張し、最終的に29.2キロまで引き上げた。 性能実験部の複数の管理職は達成が難しいことを認識していたのに開発を強行。現場の状況確認も怠っていたという。 走行試験は子会社「三菱自動車エンジニアリング」が2013年1~2月にタイで実施したが、目標をクリアできる数値は得られなかった。 子会社の担当者は、三菱自の性能実験部の社員に相談、本来は複数回の走行データから偏りのない数値を国に報告する必要があるが、都合の良い数値だけを取り出すよう指示され、13年2月に実際の改ざん処理をした。
nikkei.com
by ganbaremmc | 2016-05-14 21:15 | 三菱自動車 | Comments(6)



直接は指示出してないでしょ。指示がなくてもやらないとまずいというふうに精神的に追い込まれる組織となっているということであり、そこが問題。
上が怖いから、そもそも達成しないという報告ができず、数字を繕ったということでしょうね。
昨年のRVRのときと構造は同じですが、さすがに強度偽装は最低限のモラルとしてできなかったから、開発工程のタイムリミットまでにどうにもならず発覚したという違いでしょう。

偽装しないとしても目先の保身でうそをつきたくもなる気持ち自体は心理的には理解はできます。
だからこそ、どんなことも上に報告しようとか、お花畑的な言葉ではなく、組織の仕組みとしてそうならないような仕組みを組み込む事が大事なんでしょうね。

これ以上被害者を増やさないためにも、こんな腐った会社は消滅すべき。
